📖 高配当株の用語集
記事に出てくることばを、ひとつずつまとめました。私が投資を始めたころ、気になって調べたことばたちです。それぞれに「🌵 ミーナはこう見る」の一言をつけてみました。良し悪しを決めるためではなく、ご自身で確かめるときのものさしとして使ってください。
🪙 配当のことば
🏦 会社のお金のことば
📈 成長のことば
🪙 配当のことば
配当利回り(予想)
1年分の配当が、いまの株価の何%にあたるかです。たとえば株価1,000円で年40円の配当なら、利回りは4%。「予想」と付くのは、会社が発表した予想配当で計算しているからで、確定した数字ではありません。株価が下がると利回りは上がるので、高い利回りには「配当が増えた」と「株価が下がった」の2つの理由がありえます。
🌵 ミーナはこう見る
私は利回りの高さだけでは見ないようにしています。どちらの理由で高くなったのかを、配当の推移と純利益の推移をならべて確かめます。当サイトの数字はすべて会社予想ベースの参考値です。
配当性向
その年の利益のうち、配当に回した割合です。純利益100億円で配当に40億円を使えば、配当性向は40%。低ければ会社にお金が残り、高ければ株主に厚く配っていることになります。100%を超えると、その年の利益より多くの配当を出したという意味になります(過去の蓄えから出すこともできます)。
🌵 ミーナはこう見る
高い・低いだけでは良し悪しを決められない数字だと思っています。私は「高すぎて続けにくくないか」「引き上げの余地がまだあるか」という続きやすさの目線で見ます。業種によってふつうの水準が違う点も気をつけています。
DOE(株主資本配当率)
会社の自前のお金(株主資本)に対して、どれだけ配当を出しているかの割合です。配当性向は「その年の利益」が分母ですが、DOEは「積み上がった自前のお金」が分母。利益は年によって上下しやすい一方、株主資本は急には変わらないので、DOEを目標にすると配当が安定しやすいと言われます。
🌵 ミーナはこう見る
DOEを目標に掲げる会社では、私は「その水準を保てているか」を毎年の決算短信で見ます。自前のお金は利益がたまるほど増えるので、目標を保つなら配当も増える計算になりますが、利益が伸びない年には負担が重くなる面もあると思って、両方を見ています。
連続増配
前の年より配当を増やし続けている年数です。当サイトでは、記念配当などの一時的な上乗せは除いて、ふだんの配当(普通配当)で数えています。長いほど「配当を大事にしてきた歴史」が見えますが、これからも続くことを約束する数字ではありません。
🌵 ミーナはこう見る
私は年数そのものより、「利益が苦しかった年にどうしたか」を見ます。減配しなかった年の会社の説明(決算短信の言葉)に、その会社の配当への考え方が表れると思っているからです。
記念配当・特別配当
ふだんの配当(普通配当)に、一時的に上乗せされる配当です。創立記念などの節目に出るのが記念配当、特別な利益が出たときなどに出るのが特別配当。どちらも「今回かぎり」が前提なので、翌年に上乗せがなくなっても、それは減配とは意味が違います。
🌵 ミーナはこう見る
私は配当の推移を見るとき、上乗せ分を分けて「ふだんの配当がどう動いたか」で見るようにしています。上乗せ込みの数字だけを見ると、翌年に配当が減ったように見えてしまうからです。
単元未満株(1株買い)
日本株はふつう100株単位(1単元)で取引されますが、証券会社のサービスを使うと1株から買えます。これが単元未満株で、「S株」「ミニ株」などの名前で呼ばれます。1株でも持ち株数に応じた配当は受け取れます。手数料や注文できる時間はサービスごとに違います。
🌵 ミーナはこう見る
100株だと数十万円になる銘柄でも、単元未満株なら数千円ほどの資金で買える仕組みです。当サイトのシミュレーターが1株単位なのは、この買い方を前提に「まず小さく計算できるように」と考えたからです。
🏦 会社のお金のことば
営業キャッシュフロー(営業CF)
本業の活動で、実際に入ってきた現金から出ていった現金を引いた差額です。帳簿の上の利益と違って、現金の出入りそのものなので、ごまかしがききにくい数字と言われます。配当は現金で払うので、営業CFは「配当の原資が本業で稼げているか」を確かめる手がかりになります。
🌵 ミーナはこう見る
私は「配当の合計が営業CFの中に収まっているか」を見ます。収まっていれば本業の現金で配当をまかなえている、収まらない年は手元の蓄えから出している、という読み方です。1年だけの凸凹では判断せず、数年ならべて見ています。
自己資本比率
会社の全財産のうち、返さなくてよい自前のお金が占める割合です。高いほど借金への依存が小さく、不景気に耐える体力があると言われます。ただし銀行業のように、業種の性質上この数字が低くなる商売もあるので、同じ業種の中で比べるのが基本です。
🌵 ミーナはこう見る
私は水準そのものより「利益が苦しかった年に下がりすぎなかったか」という推移で見ています。配当を無理なく続けられるかを考えるときの、土台の体力を測る数字だと思っています。
自社株買い
会社が、市場に出回っている自分の会社の株を買い戻すことです。買い戻した分だけ出回る株数が減るので、残った1株が表す「会社の取り分」は大きくなります(利益が同じなら、1株あたりの利益は計算上上がります)。現金を配当として配らなくても、株を持ち続けている人の価値が高まります。だから、配当とならぶ株主還元とされています。なお、買い戻した株は、消却されないかぎり、あとで再び売り出されることもあります。
🌵 ミーナはこう見る
配当と同じで、会社の手元から現金が出ていく点は変わりません。だから私は「本業で稼いだ現金の範囲でやれているか」を見ます。また、自社株買いは会社がいつでも止められる(約束ではない)ことも、私は頭に置いて見ています。
📈 成長のことば
ARR(年間経常収益)
毎月決まって入ってくる収入(月額サービスの利用料など)を、12か月分に換算した金額です。「いまの契約がこのまま続いたら、1年でいくらになるか」を表します。売上と違って解約されない限り積み上がっていくので、収入の安定度を測る数字として使われます。なお、ARRの計算のしかたは会社ごとに少しずつ違います。
🌵 ミーナはこう見る
私はARRの伸びを「収益の土台が厚くなっているか」の目安として見ています。この数字が育つと、景気で売上が揺れる年でも配当の原資が細りにくくなると期待して追いかけている数字です(期待であって約束ではありません)。
ストック収入(積み上がる収入)
契約が続くかぎり毎月・毎年入り続ける収入のことです。月額制のシステム利用料や保守契約などがこれにあたります。反対に、その都度の販売で入る収入はフロー収入と呼ばれます。ストック収入の割合が大きい会社は、翌年の売上の見通しが立てやすくなります。
🌵 ミーナはこう見る
配当を続けられるかを考えるとき、私は「来年も入ってくるあてのある収入がどれくらいあるか」を気にします。ストック収入はまさにそれで、深掘りでARRや契約数を追いかけるのはこのためです。